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  マルチメディアレポートNo.3
「イントラネット」


 現在では、一般にも“インターネット”は広く 知れ渡り、日常の会話でも「インターネットって 知ってる?」から「インターネットやってます。」 の方が増えてきているのではないでしょうか。  インターネットに触れる機会も増えていますし、 実際すでに自分で始められている方も多くなって きているようです。
 また、地方の企業においても、大企業はもとよ り中小企業でもインターネットの利便性をどうよ うにして会社内に活かすかについて少なからず検 討されるようになってきていることと思います。  そこで今回は、企業内でインターネット資産を 活かし、社内の効率化と活性化の期待される“イ ントラネット”についてレポートします。


まず、インターネット
 今さら言うまでもなく、イントラネットはイン ターネットの仕組みや機能、さらにそのソフトな どの資産を特に企業内のLAN(Local Area Network)において活用するものであります。
 そこで、イントラネットの話に入る前にもう一 度インターネットの特徴や利便性について簡単に まとめてみます。
●マルチメディアデータが扱える!
 すでに多くの方がご存じのように、インターネ ットのネットワークでは、文字・文章情報の他に、 イメージや音声、動画、またはそのアプリケーシ ョンソフト専用の特殊なデータ形式のファイルな ども送受信を行なうことができ、特に扱うことの できないデータは有りません。
●WWWとHTML、そしてブラウザ!
 インターネットのWWW(World Wide Web) 機能により、HTML記述言語で書かれたHTM Lファイル(これが表示されたものがページとな る。)をもとにして、イメージと文章を中心とし た情報の受発信が容易に行なわれています。
 また、ページを表示させるブラウザ(ブラウザ ソフト)の操作も比較的容易に理解することがで きるものになっていますし、現在ではページの操 作だけでなく、電子メールやその他のインターネ ット機能の操作ソフトとしても中心的な存在にま でなってきてもいます。
●電子メール!
 電子メールは、手紙に似たネットワーク上での コミュニケーション手段ですが、企業内や国内な どに限らず、また相手がすでに知っている相手で あるかどうかに限らず、幅広く有効に利用するこ とができます。
●その他にも!
 インターネット上では、その他にも情報の検索 や、ファイルのやりとりであるFTPなどが利用 できますし、また特定の相手とコンピュータ上で 協同作業を行なう電子会議なども行なうことがで きます。また、コンピュータ同士ををインターネ ットの仕組みで接続すれば、インターネット上で の作業においては、一般にそのコンピュータの種 類が何であるかなど気にすることなく同じように 行なうことができます。さらに、インターネット におけるネットワーク間の接続の仕組みは、個々 のネットワークを容易にそして安価に接続するこ とができます。
 また、みなさんがご存じのように、インターネ ットのネットワーク網はすでに全世界的なものに 成長していますので、国内を含めて、それを利用 している企業やそれ以外の一般利用者も相当な規 模になっていますから、利用する価値は様々な面 で見出すことができるはずです。

イントラネットとは、
 それでは、イントラネットとはどのようなもの でしょうか。イントラネット(Intranet)とは、 インターネットのWWW機能を中心とした技術資 産をそのまま企業内のコンピュータネットワーク に利用するもので、企業内での情報の共有化に始 まる円滑なコミュニケーション基盤(=企業内情 報インフラ)を築くものです。
 具体的に表現すると、その部署内に蓄えられ、 他部署から見ればしまわれている情報(隠れた企 業の情報資産)を企業全体の情報として共有する ことができ、また、必要なときに誰の手を煩わす ことなく、迅速に探して有効に利用するためのも のです。
 その構造は、容易に想像できるように、企業内 にLANを構築し、そのネットワークの中にWW W用のサーバを一つ設け、また各自のコンピュー タにブラウザソフトが用意され、そして各部署の 情報がWWWサーバの中にページとして、あるい はページを通して扱うことができるような形で用 意され、その情報が定期的に更新されるようにな れば、構造的にはイントラネットの完成です。

 但し、この場合のLANの接続方法は、TCP /IP接続というインターネットの接続方式で行 なう必要があります。

更なるイントラネット
 前項では、「イントラネットは企業内の情報の 共有化のための企業内情報インフラである。」と 紹介しました。
 しかし、実際のイントラネットは、それだけに とどまってはいません。更に有用な利用が行なわ れています。それは、現在のホームページ上で行 なうことのできることやブラウザで行なうことの できることが広がってきたために可能になってき たものです。JAVAアプレットを用いたページ を通してのデータ(情報)の入出力やプログラム の実行などがその代表的な例です。

 また、電子メールもイントラネット内に限らず、 効果がありますが、このレポートでは省くことと します。但し、電子メールを用いて情報ページの 内容の更新が行なえるようにすることも可能であ ることは知っておいて下さい。

●動的なページの例
 具体的な例を示して紹介すると、「ユーザデー タ管理ページ」と銘打つページがあったとして、 そこではJAVAアプレットが操作者の入力を受 け付けたり、情報の表示を行なったりします。実 際の動作は、操作者が顧客名を入力すると、その 顧客の情報をデータベースから検索して表示しま す。数値的なデータがグラフ化して表示されても 良いです。また、新たな顧客情報を入力してデー タベースに登録もできたりもします。      <次ページへ>
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