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 マルチメディア社会に向けた
 会津地域マルチメディア研究会の取り組み

              会津地域マルチメディア研究会
                    会長 宮森泰弘



 会津地域マルチメディア研究会は、平成6年8月に会津若松商工会議所が中心となり、福島県並びに会津大学、東北通商産業局、会津若松市等の絶大なる協力によって誕生いたしました。
 ご承知のように、会津若松市には平成5年、世界に誇れるコンピュータ研究の中枢となる会津大学が開学し、世界中から著名な学者陣が招かれ、又、数多くの優秀な学生が学んでおります。
 この大学を地域の核として、マルチメディア時代に向けて世界に誇れるような会津地域に発展させて行こうというのが私たちの大きな夢であります。
 現在、当研究会には会津を代表する様々な企業・関係団体、54社が参加しております。今後も地域から独創的な事業が発信できるよう、産・学・官の更なる連携を深め、この大きな夢に向かって邁進していきたいと考えております。
 当研究会では、発足以来インターネットの利活用や地域情報ネットワークシステムの構築をはじめとして、各種の事業を展開してまいりました。
 平成6年度は、マルチメディア時代の技術の進歩を広く啓蒙するため、会津大学において、「マルチメディア・フォーラム'94 IN AIZU」を開催し、約5,000名の入場者を得て、その一端に触れてもらえたものと、自負致しております。
 平成7年度は、具体的な果実を見いだす為、地域情報ネットワークの構築をはじめ、喜多方市で開催されました、県主催の「地域情報化フェア'95 IN きたかた」に、会津の観光・物産情報CD-ROMを出展する等、身近なマルチメディアを取り上げ、地域へ及ぼすメリット、デメリットをあらゆる角度より分析し、今後の地域振興策につなげようと事業を展開してまいりました。
 今年度は、会津若松商工会議所の全面的な支援のもと、インターネット体験コーナーを設置し、徐々に現実化してきた電子商取引などのコンピュータ社会に対応できる人材の育成を目指した、人材養成講座を会津大学マルチメディアセンターの協力のもと開催し、人づくりに着手したところであります。
 また、バーチャルモール等のマルチメディア社会の最先端技術の方向性についても研究をすすめるべく、会津若松市並びに会津大学マルチメディアセンターや関係団体との連携を強め、充実を図ってまいりたいと考えております。
 「マルチメディア」産業が新しい時代の日本経済を支えていく、先導的なビジネスになるかは、未知数ではありますが、世界がマルチメディア社会へ、急激に変貌を遂げているのはまぎれもない現実であります。
 時代の動きを的確にとらえ、新しい時代に流されることなく、会津がどのように発展して行くべきかを学び、推進し、時代の変化に順応できる次世代人の育成に貢献してまいりたいと考えております。
 これからも、当研究会の活動に対する理解を深めていただき、更なるご支援を賜ります様お願い致します。
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