ブルーカーボン・ダイナミクスを可視化せよ!のご案内
気候変動問題の解決策の一つとして、沿岸域の海草藻場を再生して炭素を貯留するブルーカーボンが注目されています。海草や藻類が光合成をして成長する過程で、海中に炭素が固定されるので、海草藻場再生が温暖化対策に貢献するという考え方です。ビジネスの世界では、企業が排出した炭素をオフセットする目的で、ブルーカーボンによる炭素取引が活発になりつつあります。
しかし、海草藻場を人工的に再生するのは技術的に困難である上に、実際の再生事業は自然のメカニズムを十分に考慮できていないことが指摘されています。
自然界では、海草藻場がどのような場所に成立し、どれくらいの時間スケールで成長したり消失したりしているのでしょうか。
本コンペティションでは蓄積したデータの一部を利用して、生物多様性に関連する予測タスクに挑んでいただきます。
■ 提出物
<課題>
沖縄県全域を対象として、ブルーカーボンの重要な指標となる海草藻場の被度(一定面積の地表面や海底面を覆う割合)を、環境変数や衛星画像をもとに推定する機械学習モデルを開発していただきます。訓練データとして、沖縄県の様々な場所・年代・時期に調査された海草藻場の被度と様々な環境変数や衛星画像が与えられます。
その訓練データを用いて機械学習モデルを学習し、訓練データとは空間的に異なる領域のテストデータに対する海草藻場の被度の予測精度を競っていただきます。
■ 賞
1位 500,000円
2位 300,000円
3位 200,000円
+2023年度人工知能学会全国大会での諸費用1チーム10万円
■ チーム結成〆切
2023年3月31日(金)まで
■ 応募締め切り
2023年4月30日(日)まで