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<システム(6)のつづき>
渡っています。特に計測機器の精度、コ ンピュータの大幅な演算処理能力のアッ プによってCGを利用した仮想的シュミ レーションが容易に行なわれるようにな ったのも要因のひとつでしょう。ヒュー マンパフォーマンスシステムでは人間の 動的運動を様々な観点からとらえる設備 を持っています。まず、特徴的なのはフ ォースプレートと呼ぶ荷重測定装置があ ります。1枚のプレート(縦120cm× 横60cm)の下には各角に水晶が収めら れており、上からの圧力による水晶の電 気抵抗の変化をセンサーで読み取る方式 のものです。センサーは3次元ベクトル 計測可能で垂直、水平方向の荷重を測定 出来ます。また、センサーの感度を調節 することにより最大で約1.5tの荷重 から最小ではプレート上に立っている人 の心臓の鼓動まで測定することが可能で す。当センターではこのプレートを14枚 施設しており、この規模は世界でも例が ありません。視覚的測定には、高速度カ メラ、赤外線カメラ、高速熱画像解析装 置やモーションキャプチャーシステム (運動の支点となる各間接にマーカ(目 印)を付け、3次元座標を計測すること により動きをシュミレートするシステ ム)等があります。フォースプレートと 組み合わせることで視覚からでは難しい 運動中の微妙な力の作用を調べることが 出来ます。

ヒューマンパフォーマンス解析システムの写真があります。

(7)
人工世界構築
システム
Synthetic World
Constructing System

 ここでは、大型マルチスクリーン (160inch[40inchプロジェクター× 16個]×3面)上で3D立体映像(偏光メ ガネ使用)と3D立体音響を体験すること が出来ます。映像はCGによるクジラをキ ャラクターにしたインタラクティブゲ ームを上映しています。観客はスペース ボールと呼ぶコントローラーでクジラを 自由自在に操作することが出来ます。リ ア投影型プロジェクターで立体映像を表 示できるのは日本国内では当センターに しかありません。映像製作と映像再生に はSGI社製のONYXという高速画像処理 専用端末を使用しています。
ONYXはジオメトリエンジンと呼ば れる画像処理専用のハードウェアを 搭載している最高機種です。この ONYXから3面別々に右目用フレー ム、左目用フレームを1/60秒毎に RGB出力しています。また、音声制 御端末にはSGI社製のIndigo2を使 用してONYXと連動してリアルタイ ムに音場再生を行なっています。ま たマルチスクリーンを制御するコン トロール装置には書き込み可能LD プレイヤーがあり、作成したCGア ニメーションを記録、再生すること も可能です。

(8)
HDTV
スクリーンシステム
HDTV Screen
System

 先に紹介した人工世界構築システ ムと同様の大型マルチスクリーン (約160inch×1面)を使用し、ハイ ビジョン放送、CG、一般放送また はセンター内のヘッドエンド(マル チメディア情報ネットワークシステ ムで説明)から送られてきた映像 (センターで作成または加工した映 像)を映し出すシステムです。この 大型マルチスクリーンの特徴は各画 面(1画面約40inch)間の目地が 約0.5mm未満と殆ど継ぎ目が見え ません。また目地がないのに隣接し た画面同志での光の干渉が殆どなく、 鮮明で迫力のあるハイビジョン映像 (走査線が現行NTSC方式の約2倍に あたる1125本で、画面のアスペク ト比が9対16)も放送可能(現在は MUSEデコータを使用)です。ハイ ビジョンのデータ圧縮方式は国際標 準MPEG2に近いものが採用されて いるので、当センターにあるMPEG2 リアルタイムエンコーダ、デコーダ を利用して新しい研究も考えられま す。
これが
MMセンターの
9システム!!

SYSTEM
GUIDE










(9)
バーチャルショップ
&ショッピング
システム
Virtual Shop &
Shopping System

 ここ最近、インターネットを利用した様々なサービスが急速に始まっています。なかでもインターネットを利用したオンラインショッピングは、その手軽さがうけて人気のようです。やはり、”誰でも間単にできる”ことがマルチメディアが普及するための必要条件といえるでしょう。このシステムでは、VSS(バーチャルショップ&ショッピング)として地域の様々なコミュニティの形成、活性化あるいはグローバル化に貢献するマルチメディア情報通信基盤の提供を目的としています。システム構成は、VSSサーバ(コミュニティ形成に必要な電子メール、電子会議室、電子掲示板&ライブラリ、データベース機能を持つ)、メディアサーバ(音声応答、FAX配信等のメディア通信を行なう)、メディア作成システム(マルチメディア情報を作成、編集する)、SHN端末(VSSサーバ、メディアサーバが提供するサービスを受けるクライアント)、VSN端末(SHN端末の機能に加え、VSSシステムで作成したCD-ROMを利用してさまざまな情報提供を、オーサリングソフトを使用して利用するクライアント)からなっており、通信経路はセンターLAN、内線電話、一般公衆回線、専用線、パケット通信網等からアクセス可能です。
MMセンターご利用案内
会津若松I.C 2.7Km
JR会津若松駅 2Km
JR会津若松駅 から
 路線バス5分/タクシー有
〒965-80 福島県
 会津若松市一箕町
 鶴賀字上居合90
○一般見学時間 午前9:00〜午後5:00
○休館日  土曜日/日曜日/祝祭日/年末年始
○使用料  ・人工世界ゾーン(3面3Dスクリーン)の観覧
     及び展示ブースの観覧については無料
     ・研究開発室の使用及び一部機器類の使用に
     ついては下記のとおり
 1)施設使用料
   A.研究開発室  1人1年間 \412,000円
   B.研究開発室以外の施設
    1ケ月\40,000円 1日\2,000円 半日\1,000円
 2)機器使用料
   高速グラフィックスコンピュータ(ONYX) 1時間\7,000円
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