第2回基本コース
1.笠間社長紹介(程教授)
     メカテックはインターネットを活用して全国から仕事を引き受けている会社であり、他社ではできないような一品料理的な仕事を多く手がけている。会津でも最も古いベンチャー企業の一つである。

2.笠間社長の講演 「会津発メカトロベンチャー」
笠間社長の七転び八起きの赤裸々なベンチャー体験に活発な質問が相次ぎ、学生のベンチャー志向が垣間見られました
     約35人の参加があり、前回に引き続いて盛況でした。 笠間社長の七転び八起きの赤裸々なベンチャー体験に“会津魂”を見せ付けられたようであった。活発な質問が相次ぎ、学生のベンチャー志向が垣間見られた。 ご自身の会社を例に取り、中小製造業の経営というものを短い時間の中でわかりやすく解説して頂き、創業から30年近くベンチャー企業を育て上げてきた経過が手に取るようにイメージすることが出来た。また、請負金額の決め方や人員構成、引き合いから入金までの業務の一連の流れなど、とても貴重なお話をお聞きすることが出来た。お話の中では、ラッキーなことにめぐり合い、いくつかの転機があったということであったが、そこには@継続していくこと、A時勢に乗ること、B積極性、Cチャンスを確実にものにする力、といったベンチャー企業経営に大切な要素があるように思われた。さらに、他にまねできないニッチ分野に特化し、それに対応する能力に成功の鍵があるように思われた。  

3.質疑応答
Q.職場で求められている人材とはどのような人ですか?
A.常にアントレプレナーシップ(起業家精神)を有している人。苦労をいとわない人。そのためには仕事が好きでなければならない。
Q.請負工事費の中で経費率とはどんなものか?
A.原価等に対してある比率でかかってくる経費のことで、会社によって決まっている。
Q.今まで経験した最大の修羅場はどんなことか?
A.不景気で断腸の思いで社員の首を切ったこと。資金繰りに行き詰まったこと。
Q.そのときの精神状態はどんなものだったか?
A.かなり追い詰められた状態であったが、「何とかなる」という楽観がどこかにあり、ひたすら自分自身を信じることで切り抜けてきたように思う。
Q.(東北)大学に残らず、ベンチャーを起こして社長になって良かったと思うか?
A.社長になって良かったとは全く思っていない。ただ、同級生が定年で仕事を辞める人が多い中で、年をとっても情熱を持って仕事を続けられる人生は楽しいと思う。
Q.何処にも無い新しい仕事を一品料理的にこなすことが多い中で、受注した仕事がうまくいくかどうかの判断基準は何か?
A.経験とカンによることが多い。営業などで会社を回る中で、よその工場の生産用自動機などを見る機会も多いので、ヒントが培われたのだと思う。自社のノウハウも出すことも多いので、WIN−WINの関係でやっていると思う。
Q.アントレプレナーシップを高めるために必要なことは何か?
A.興味(好奇心)を失わないことである。本流からブレない事である。小細工に頼らず、真っ向勝負をすることである。
Q.メカだけでは付加価値がつきにくく、ソフトだけでも付加価値は小さいが、メカとソフトを融合した制御システムとすれば付加価値が5倍、10倍と増すことはよく理解できた。しかし制御系エンジニアは機械系、電子系エンジニアと比べて非常に少ないのが現実である。今後、団塊世代の大量退職でますます少なくなる中で、メカテックとしては、いかにして制御系エンジニアの獲得を目指すのか?
A.そのために、私は今日ここ会津大学にいる。IT技術を身につけた若い技術者に物作り現場の実態を知ってもらい、ぜひ興味を持って頂きたい。

4.ミニレクチャー(甘泉准教授)
笠間社長の講演が盛況で時間が長引いた為、予定していた甘泉先生担当のミニレクチャーは次回にまわすことにしました。

5.次回テーマ 「会津の生態系(熊や稲など)とITの応用」
  江川 忠氏(会津若松市観光商工部商工課IT産業振興担当主幹、福島県野生動植物保護サポーター、会津大学産学イノベーションセンター産学連携推進員)
第2回ベンチャー体験工房
<工房1>  
「組み込み製品や制御システムにおける機能安全」 (程子学教授)
【工房1】協力企業である(株)メカテック笠間社長を交えての活動が開始されました
     協力企業の潟<Jテック笠間社長の参加があり、メカテックの事業内容、及び4軸制御用組込み基板(現物サンプル)、データロガー等の紹介がなされました。工房活動では、笠間社長を交えてマインドストームを使ったレゴロボットの組み立て実習が行われました。TA(Teaching Assistant)の指導の下に、3班に分かれて組立て後ロボット動作のデモが実施されました。会津工業高校からの研修員である真田教師も毎回工房活動に参加しています。

<工房2>  
「携帯型健康支援システム」 (陳文西上級准教授)
【工房2】陳先生の熱意が感じられます
     メンバーはSCCP課外活動を引き継いでいるため、健康支援システム開発グループ、携帯ゲームソフト開発グループなど3つのグループに分かれて活動しています。それぞれのテーマについて、学生と指導教官との間で意見交換が行われました。コーディネータからは「携帯型健康支援システム」に関係する情報として、携帯型歩行モニタリングシステム、加速度センサ、振動ジャイロセンサ、半導体圧力センサ等についてのミニレクチャーがありました。

<工房3>  
「災害現場初動期監視用センサネットワーク」  (宮崎敏明教授)
【工房3】高度なネットワークの検討がなされています
     今回が第1回目の工房活動。ユビキタス社会の実現に不可欠な自立型センサネットワーク技術の開発を行うもので、複数のセンサノードが協調動作し、センサノードの一部が故障しても他のセンサが機能を代替し、全体の機能が停止することなく働き続ける自己修復・自己組織化ネットワークの構築を目指します。災害、防犯、環境保護などの環境センシングネットワーク構築への適用が期待される技術です。今回の活動では、本プロジェクト全体の説明と、故障で通信不能となったノードに新たな通信経路を再構築するための通信プロトコルの検討がなされました。

【工房4】西会津町産ミネラル野菜の販路拡大に有効なビジネスモデルの提案が生まれたようです
<工房4>  
「CATV活用による町の活性化」 (甘泉瑞応准教授)
     西会津町「ユビキタスICTのまち再生計画」の特定地域プロジェクトにおける「現状と課題」の意見集約結果を参考に工房の研究テーマについて議論を行いました。積極的な意見が交わされ、「安心安全」「トレーサビリティ」「履歴情報」などをキーワードにミネラル野菜の販路拡大に有効な一つのビジネスモデルの提案がまとまりました。さらに活動の一環として「会津地域活性化モデル」プロジェクトとの連動についても話し合いました。
★次回「基本コース(第3回)」 正規履修者以外の方でも聴講歓迎します★

【外部講師】   江川 忠 氏
 
会津若松市観光商工部商工課IT産業振興担当主幹、福島県野生動植物保護サポーター会津大学産学イノベーションセンター産学連携推進員

【ミニレクチャー】  「コアコンピタンスとSWOT分析」
甘泉瑞応(産学イノベーションセンター准教授)

【日   時】    2007年11月8日(木) 18:30〜20:00

【場   所】  講義棟2F 中講義室M7(207)